フィンランドに次ぐサウナ大国として知られているドイツ。フィンランドとも日本とも異なる、独自のサウナ文化が築かれています。
今回はドイツのサウナ文化や特徴、マナーについて詳しく紹介します。
ドイツのサウナの特徴
ドイツでは、身近な存在である温泉の人気に伴いサウナ文化も発展してきたと考えられます。どこか日本とも似ている気がしますね。
ドイツのサウナの特徴としてよく知られているのは、日本でも大人気の「アウフグース」という文化です。アウフグースはもともとドイツ語で「コーヒーなどを沸かす」という意味で、フィンランド語の「ロウリュ」に対応する言葉です。
ドイツではフィンランドのようにセルフロウリュをすることはまれで、サウナ施設のスタッフがサウナストーンに水をかけ、タオルなどで仰ぐサービスを行うのが一般的です。
日本と同様にドイツのアウフグースもエンターテイメントとしての色合いが強く、アウフグース中には掛け声や合いの手、拍手などが参加者から湧き上がります。
アウフグース世界大会
これまで、このアウフグース世界大会に参加できるのはヨーロッパの選手のみとされていましたが、2022年は日本がアジアで初めて公式参加できることとなりました。日本予選を勝ち抜いた日本アウフグースチャンピオンが、9月にオランダで開催される世界大会に参加できるのです。
アウフグース大会で競われるアウフグースは、単にタオルで風を送るだけではなく、ショーとしてのパフォーマンス性も求められています。音楽やアロマ、衣装や小道具などを用い、各自のテーマに沿って観客を盛り上げながらショーを行なっていきます。
タオル捌きの技術やアロマに関する知識、エンターテイメント性などさまざまなポイントが評価され、アウフグースマスターが決められるのです。
ドイツのサウナの入り方・マナー
ドイツのサウナの特徴的な文化としては「混浴」があります。更衣室から男女共用となっており、浴室内も当然共用です。
水着やバスタオルを着用するのも禁止となっているため、素っ裸の状態で男女混浴でサウナに入るということです。
日本人の我々にとってはかなり衝撃ですが、ドイツでは一般的なこと。いやらしい目で見たり、性的なことを話したりするのは禁止というマナーがしっかりと守られています。
抵抗がある方も多いかもしれませんが、ドイツに行ったら一度は試してみるのも良いかも?
また、ドイツのサウナはみんながリラックスする場所となっているため、友達同士でぺちゃくちゃおしゃべりするのもご法度です。静かに頭や体を休める場所として気持ちを落ち着けましょう。
ドイツサウナに必要な持ち物
- バスタオル
- バスローブ
- サンダル
- 水着
- 飲料水
バスタオルはサウナ用と体を拭く用の最低2枚あると良いでしょう。
ドイツのサウナでは、サウナの床や座面に汗をつけてはいけないというマナーがあります。腰掛ける部分はもちろん、足の裏が触れるところにもタオルを敷きましょう。
また、ドイツでは浴場やサウナ室以外では、バスローブを着るのが一般的です。バスタオルでも構いませんが、体を冷やさないためにはバスローブを用意しておきたいところ。
ドイツの人気サウナ
ドイツで人気のあるサウナ施設を紹介します。
Friedrichsbad(フリードリヒスバード)
番号に従って浴場内をめぐるシステムで、シャワー→サウナ(54℃)→サウナ(68℃)→シャワー→マッサージ…という具合に楽しみます。
建物通王のローマン・アイリッシュ浴場のみ混浴となっているため、混浴に抵抗がある人でも挑戦しやすい施設です。
Therme Erding(テルメ・エルディング)
テルメ・エルディングはまさにサウナのテーマパークともいうべき巨大スパ施設です。
ウォーターパーク・温泉・サウナの3つのエリアから成り立っており、これらに加えてレストランやホテル、マッサージなどの施設も充実しています。
サウナエリアは16歳以上限定となっているため、大人がリラックスして楽しめるのもポイントです。
まとめ
今回はドイツのサウナ文化について紹介しました。日本と似ているところもあれば全く異なるところもあり面白いですね。
ドイツのサウナに興味を持った方は、ぜひサウナ目当てのドイツ旅行を楽しんでみてください!
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