日本人にとって馴染み深い「お風呂」。自宅でのんびり浸かるお風呂も、銭湯やスパ施設などで広々と楽しめるお風呂も、どちらもそれぞれ魅力的です。
一方、近年ブームによって利用者が増えてきた「サウナ」。汗をかいてリフレッシュできたり、アウフグースなどイベント感を楽しめたりといった魅力があります。
ここで、気になるのが「お風呂」と「サウナ」の具体的な効能の違い。
今回の記事では、お風呂とサウナの効能の違いや共通して得られる効果について詳しく解説していきます。
サウナとお風呂の違いとは
まずは、そもそもサウナとお風呂がどのように異なるかを確認していきましょう。
サウナ | お風呂(入浴) | |
体を温める方法 | 空気(熱気浴) | お湯(温水浴) |
温度 | 50℃〜100℃程度 | 35℃〜45℃程度 |
熱を感じる部分 | 全身の皮膚と気道 | 頭部以外の皮膚 |
サウナでは、温めた「空気」によって体を温めます。サウナストーブによって発生した空気は、全身の皮膚をあたためるだけでなく、口や鼻などから気道もあたためます。そのため、入浴に比べて息苦しさや乾燥を感じる人もいます。
入浴では基本的に直接温めにくい頭部もあたたまるため、全身をくまなく温められます。温度はサウナの種類や設定によって異なるため一概に言えませんが、ミストサウナやスチームサウナなど湿度が高いサウナでは50℃〜60℃前後、フィンランドサウナなど中程度の湿度のサウナでは70℃〜80℃前後、湿度の低いドライサウナでは90℃〜100℃前後に設定されているのが特徴です。
温まり方や汗の出方が異なるため、気分や求める効能によって入るサウナを変えられると言うのはサウナならではの魅力です。
一方、お風呂(入浴)では、お湯に浸かって体を温めます。一般的なお風呂は40℃前後に設定されており、サウナほど大きく温度が上下することはありません。お湯で体を温めるため、頭部は直接温められず、主に肩から下の部分が熱を感じることとなります。
サウナとお風呂のどちらにも共通している効能・効果
サウナとお風呂の基本的な違いを整理したところで、サウナとお風呂の両方に共通している効能や効果について確認していきましょう。共通して期待できる健康効果は下記の通りです。
- 体の汚れを洗い流す
- 疲労を回復する
- リラックスする
- 免疫力を高める
- 睡眠の質を向上する
- 代謝を促進する
サウナと入浴のどちらも、体に付着した汚れを落としたり、毛穴に詰まった皮脂などを洗い流したりして、身体を清潔にする効果を得られます。単純に身体を洗うよりも、サウナやお風呂に入った方が、より細かな汚れまで落ちやすくなるでしょう。
また、疲れた身体を癒したり、気分をリフレッシュ・リラックスさせたりする効果も、サウナとお風呂に共通する効果といえます。身体を温めることで血流が良くなり、疲労物質が体に残りにくくなり、すっきりと眠れるのも大きな魅力です。
その他、免疫力を高めたり、代謝を促進したりするのも、共通して得られる健康効果に挙げられます。
お風呂ならではの効能・効果
お風呂では、お湯に入って身体を温めるため、サウナでは得られない「浮力」と「水圧」による健康効果も期待できます。
浮力は、身体が浮いて軽くなる効果のことを指します。お湯の中では身体が浮いて軽く感じるため、お年寄りや身体の不自由な方でも、身体の重さをあまり感じずにリラックスしやすいというメリットがあります。
ストレッチや簡単なトレーニングなども水中の方がスムーズにできる場合があり、健康的に身体を動かせるのも魅力的です。ふわふわと身体が浮く感覚によって、いつも以上にリラックス効果を得られるという人も多いでしょう。
また、お風呂の水圧によって、身体は適度な圧迫感を受けます。それによって全身の筋肉がほぐされ、リンパが刺激されることによって、むくみが解消されやすくなります。
サウナに比べてお風呂は足元を温めやすいため、足元の冷えを改善したい方には、お風呂の方が適しているかもしれません。
サウナならではの効能・効果
サウナでは、熱い空気によって体を温めます。お湯で体を温めるお風呂に比べて、高い温度の熱気がサウナ室を充満しており、体感温度も高くなりやすいのが特徴です。
サウナでは、適度な熱ストレスにとって交感神経が優位に働きやすい状態になります。さらに、その後水風呂や水シャワーによって体を冷やすことで、再び交感神経を刺激します。サウナ→水風呂と交代浴を行うことで自律神経が整いやすくなり、結果として血圧が低下したり、ストレス解消につながったり、睡眠の質が改善しやすくなったりします。
サウナは、水風呂や水シャワーと一緒に利用することが多い分、交感神経と副交感神経に対する刺激はお風呂よりも強くなりやすいのが特徴です。自律神経を整えたいという方や、血圧を改善したいと言う方は、サウナの方が向いている可能性が高いでしょう。
まとめ
今回の記事では、サウナとお風呂の違いを効能・効果の面から詳しく解説しました。
サウナとお風呂のどちらに入るべきか迷った場合は、今回の記事を参考にして効能から選んでみるのもおすすめです。
身体の状況や気分に合わせてサウナをお風呂を使い分けて、気持ちよく楽しみましょう。
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