【サウナ格言】サウナ王国フィンランドで伝わる7つの金言

約6分

サウナの本場「フィンランド」。

日本からもっとも近いヨーロッパです。

人口は550万人ほど。(北海道と同じくらいらしいです)
そんなフィンランドのサウナは「300万個」あると言われています。
自宅にサウナがある人も多いとか。

誰もが認めるサウナ大国フィンランドでは、サウナにまつわる「格言」が存在します。
どのような「格言」があるのか、実際にいくつか紹介します。

サウナの格言①

もし、サウナ、酒、そしてタールさえも効かなかったらその時は墓場あるのみ

サウナ大国、フィンランドらしい格言の一つ。

フィンランドの人々によって、サウナは特別な場所。
サウナで病気療養をする人もいるとか。

日本でも「サウナは健康にいい」と言われますが、なんだか重みが違いますよね。

サウナの格言②

ロウリュにはサウナの魂あり

「ロウリュ」はフィンランド語で『löyly』と書きます。
「ロウリュ」とはサウナストーンに水をかけて、サウナ室内に蒸気を発生させることです。

フィンランドの人々にとって、サウナは生活の一部。
サウナで身体と心をあたためる静寂の時間を楽しんでいるそうです。

ロウリュがサウナの魂と言われるのは、蒸気で身体と心を安らかにし、ジュワ〜と蒸気が広がる音に耳を傾け、自分の心(=魂)と向き合う時間につながるから…かもしれません。

サウナの格言③

ヴィヒタはサウナのシンボル

白樺の枝を束ねた「ヴィヒタ」知っていますか?
白く細長い美しいビジュアルの白樺の若枝を束ねたものが「ヴィヒタ」と呼ばれるものです。

サウナ室に吊るして香りを楽しむのはもちろんのこと、サウナ室でヴィヒタを用いてやさしく身体を叩くことで「血行促進」「減菌作用」が期待できると言われています。

ヴィヒタを見ればサウナが連想される。
まさにヴィヒタはサウナのシンボル的存在です。

また、

ヴィヒタ抜きのサウナは塩抜きの料理

という格言もあるほどです。

「塩抜き料理」ということは、「なんだか物足りない」「満足感がない」とも言い換えることができるでしょう。
フィンランドのサウナで「ヴィヒタ」がどれほど重要なものかよくわかる言葉です。

サウナの格言④

サウナストーブはサウナの心

サウナの「熱源」といえる、サウナストーブ。
ゆらゆらと揺れ動く火の様子を、心のように捉えたように感じる素敵な言葉です。

サウナの格言⑤

サウナにいる時は教会の中でのように静かにせよ

日本のサウナといえば、テレビがついて、明るい照明に、ジリジリとした熱。
まだまだそんなイメージがありますよね。

フィンランドのサウナはちがいます。
テレビもなければ、音楽さえ流れていません。
照明は最低限で、まるで「教会」のように静寂に包まれています。

この格言は、フィンランドのサウナを一言で表す言葉なのかもしれません。

サウナの格言⑥

フィンランドにあるサウナの観覧車「スカイ・サウナ」

歩けるうちはサウナに入れよ

生活の一部にサウナがあるフィンランドの人々にとって、サウナに入れないことは非常に苦痛なこと。
「自由にサウナに入れるうちに、サウナを楽しめよ!」と言われている気分になる言葉ですよね。

サウナの格言⑦

女性が一番美しいのはサウナを出た後の一時間

これは誰しもが納得のサウナ格言ではないでしょうか。
サウナに入ると血行が良くなり、美容効果も期待できますよね。

特にサウナから出た後は、頬はほんのりピンクに染まり、肌や髪もツヤツヤと輝きます。
女性の美しさは、国も文化も関係ないですね。

日本の「サウナの格言」ってある?

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ひとつだけ、名言と呼べる言葉があるとすれば、ドラマ「サ道」で登場した

サウナを信じるな

ではないでしょうか。

『サウナを信じるな』は蒸しZと呼ばれるベテランサウナーが主人公へかけた言葉です。

若者よ、サウナを信じるな。

ととのうとは何か。ただの言葉だ。
特別な状態を追い求めてはいけない。
なぜなら、そんな状態はこの世に存在しないからだ。
幸せを信じ、求めることが、幸せでない苦しみを生み出すのだ。

サウナとは、身体を温め、水風呂に入り、身体を休める。
ただそれだけのことだ。
そこにあるのは、安らぎと喜びだけ。
それ以上求めてはいけない。
あるがままに、その安らぎと喜びを感じていればいいのだ。

サウナを信じるな…

引用:ドラマ「サ道」第12話『サウナとは?』より

うーん、何度読み返しても「名言」ですね!
『サウナを信じるな』の一言に、サウナの本質がギュッと詰まっているように感じます。

ここ数年、サウナブームの影響からか「ととのう」という言葉が非常に浸透してきました。

一方で「ととのう」ことへ執着しすぎてしまい、サウナにあれこれを求めすぎてしるようにも感じます。
そんなとき、蒸しZの「サウナを信じるな」を思い出して欲しいですね。

サウナとは、身体を温め、水風呂に入り、身体を休める。
ただそれだけのことだ。

ここも深いです!

ただ、安らぎと喜びを感じられれば、「ここのサウナは何度で〜」「水風呂の温度は〜」なんて関係ないのかもしれません。
非常に心に残る格言の一つと言えるのではないでしょうか。

サウナ格言には「サウナの本質」が詰まっているのかもしれない

フィンランドにつたわる「サウナの格言」を紹介しました。
心に残るものはありましたか?

ドラマ「サ道」に登場した『サウナを信じるな』もそうですが、サウナの格言にはそれぞれ「サウナの本質」が隠されているように感じます。

素敵な格言をいくつも生み出す、サウナの本場フィンランドにも実際に足を運んでみたくなりますよね。
ぜひ格言を自分なりにひも解いて、サウナ愛をより深めていきましょう!

引用元

格言①〜⑦引用元:

​​『サウナスパ・健康アドバイザー公式テキスト 知っておきたいサウナスパの健康知識』,公益社団法人日本サウナスパ協会発行,20143月,25ページ『フィンランドの「サウナの金言」』より

 


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