さまざまなスパ施設や銭湯などでもよく目にする「遠赤外線サウナ」。遠赤外線という言葉はよく見かけても、どのような仕組みのサウナかしっかりと説明できるという方は少ないのではないでしょうか。
今回の記事では、遠赤外線サウナの仕組みや特徴、どんな効能が期待できるかなどを詳しく解説します。
一般的な高温サウナとの違いについても説明するので、ぜひ確認してみてください。
遠赤外線サウナとは
遠赤外線サウナは、光の波長である「遠赤外線」を活用して、空気や体をあたためるサウナのことです。遠赤外線とは、赤外線の中でも特に3μm〜1,000μmの波長にある電磁波を指します。
一般的な高温サウナは、電気やガスによるサウナストーブでサウナ室内全体に空気を温め、高温になった室内から体に熱が伝わっていくという仕組みです。
一方、遠赤外線サウナは、遠赤外線が物質に吸収されて熱に変化する特性という特性を活かし、遠赤外線ランプからの放射を行うことで体を直接温めます。遠赤外線がサウナ室内で人体に吸収されることで効率よく体の中から温まるという仕組みです。
そのため、サウナ室自体は低温であっても、遠赤外線によって効率よく体を温めることができるのです。
遠赤外線サウナの特徴・効能
遠赤外線サウナの特徴や効能について、確認していきましょう。主な特徴は以下の3つです。
- 低めの温度でじっくり温まれる
- 筋肉痛・疲労回復に効果的
- 自宅サウナとしても導入しやすい
低めの温度でじっくり温まれる
遠赤外線サウナは、サウナ室内を高温にしなくても、遠赤外線の効果で体を直接温められます。
そのため、「高温のサウナ室が苦手」「サウナに入っていると息苦しさを感じる」という方でもサウナにじっくり入りやすいでしょう。
サウナ室自体は低温〜中温程度に設定されていることが多いため、じんわりと出てくる汗を感じながらゆっくりとサウナを楽しめるのもポイントです。
ガッツリ熱を感じたいというよりは、サウナでリラックスしたいという気分の時や、ゆっくり考え事をしたいという時に適しているサウナだと言えるでしょう。
逆に、空気が熱々に熱された高温サウナに入りたいという時や、サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」を楽しみたいという時は、他のサウナの方が向いているかもしれません。
筋肉痛・疲労回復に効果的
遠赤外線サウナは、筋肉痛や疲労が溜まっている時にも効果的です。
遠赤外線サウナに限らず、体を芯から温めるサウナは体内の血行を良くして新陳代謝が活性化するため、筋肉痛の解消や疲労軽減に効果があると言われています。
さらに、遠赤外線サウナは、一般的な高温サウナに比べて肌が熱い空気にさらされる熱ストレスが少ないため、体や肌に負担をそれほどかけずに、疲労回復効果が期待できると言われています。
自宅サウナとしても導入しやすい
遠赤外線サウナは、大型のサウナストーブが必要なドライサウナと比べて、自宅サウナとしても導入しやすいというメリットがあります。
ドライサウナは1台100万円〜200万円ほどかかりますが、遠赤外線サウナは小さいものだと30万円程度から購入できるものもあります。
遠赤外線サウナはヒーターの性能自体はそれほど強力でなくても良いため、サウナ事態の値段も抑えやすいのです。
高温サウナ(ドライサウナ)と何が違う?
遠赤外線サウナは、一般的な高温サウナと何が違うのでしょうか。
ここまで解説したことも踏まえて、ガスや電気を用いたサウナストーブで温めるタイプの高温サウナと遠赤外線サウナとの違いを下記にまとめました。
高温サウナ | 遠赤外線サウナ | |
---|---|---|
温度 | 約80℃〜100℃ | 約50℃〜80℃ |
温まり方 | 周りの空気や体の表面から温まる | 体の深部から温まる |
電力 | 大量に必要 | 比較的小さくて済む |
熱源 | ヒーター | 遠赤外線ライト |
温度調節 | 調節しやすい | 調節しにくい |
遠赤外線サウナは、遠赤外線で体を直接温められる分、電力を抑えやすく低温でも体の深部から温まるという特徴があります。
ただし、温度調節がしにくいことや、ロウリュができないことなどには注意が必要です。
遠赤外線サウナに入る時に注意したいこと
遠赤外線サウナに入る時には、以下の注意点を守って楽しみましょう。
水分補給をしっかりと行う
遠赤外線サウナは比較的低温のサウナです。高温サウナに比べて一気に発汗する感覚はそれほどないかもしれませんが、じんわりと大量に汗をかけます。
そのため、サウナに入る前後はしっかりと水分補給を行うようにしましょう。
サウナ室内で眠ってしまわない
遠赤外線サウナのサウナ室内は低温〜中温程度に保たれているため、長時間サウナ室内にいやすいという特徴があります。
じわじわと体が温まっていく感覚はとても気持ち良いですが、リラックスしすぎで眠ってしまわないように気をつけましょう。
サウナ室内で寝てしまうと、脱水症状になり体調を崩してしまう危険性があります。
安全にサウナを楽しむために、体調と相談しながら程々に楽しみましょう。
まとめ
今回は、遠赤外線サウナの特徴や魅力、一般的な高温サウナとの違いについて紹介しました。
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