サウナに入っていると、時折腕にスマートウォッチをつけてサウナ室に入ってくる人を見かけます。
特に、若い世代の中では、サウナでの時間管理や体調管理のために防水型のスマートウォッチを利用する人が増えているようです。
しかし、いくら防水機能があるとはいえ、高温で湿度が高いサウナ室にスマートウォッチを持ち込んでも良いのでしょうか。
今回の記事では、サウナでスマートウォッチを使って良いのかどうかや、使う際の注意点などを解説していきます。
サウナでスマートウォッチは使える?
サウナでスマートウォッチを利用する際は、自己責任のもと使いましょう。
本来サウナで使うために作られていないものを使用すると、壊れてしまう危険性があるため、積極的におすすめはできません。
数千円程度で買えるものなら諦めもつきやすいかもしれませんが、数万円を超えるものだと、勿体無いですよね。
せっかく買ったスマートウォッチは、なるべく長く使いたいと思うので、あまり負担をかけないように利用しましょう。
壊れる危険性もある
なぜ、スマートウォッチはサウナで使うと壊れる可能性があるのでしょうか。大きなポイントはサウナ室内の温度と湿度です。
多くのスマートウォッチには、気圧防水(ATM)というものが定められています。これは、どのくらいの防水性能があるかを表したもので、それぞれ定められたテスト内容をクリアしたかどうかが基準となります。
以下は、気圧防水の一部の基準を示した表です。
防水等級 | 防水内容 |
3ATM | にわか雨などに耐えられる程度 |
5ATM | 水場の仕事に耐えられる程度 |
10ATM | 水に浸かっても耐えられる程度 |
20ATM | 水泳・競泳などができる程度 |
30ATM | シュノーケリング・ダイビングでも利用できる程度 |
サウナ室内で使うことを考えると、少なくとも5ATM程度はクリアしておきたいところですが、強いシャワーを浴びたり浴槽内に長く浸かったりすると、浸水する可能性もあります。
加えて、サウナ室内は非常に高温の環境であるという点に注意が必要です。スマートウォッチの多くは、高くても50℃程度を使用温度の目安としており、この範囲外での使用は推奨していません。
熱いサウナ室から冷たい水風呂・外気にさらされると、スマートウォッチの内部で結露が生じやすくなり、それが故障の原因となることも考えられます。
施設によっては使えない点に注意
また、施設によっては、そもそもスマートウォッチのようなウェアラブル端末の浴室内での利用を禁止しているところもあります。そのような施設では、たとえスマートウォッチを持っていたとしても使えない点に注意しましょう。
また、銭湯などではスマートウォッチの存在を知らない利用客と、トラブルになってしまう可能性も考えられます。
サウナ室内に電子機器を持ち込まれることに抵抗感を持つ人もいるため、なるべく他の人の迷惑にならないように使いましょう。
サウナー向けのスマートウォッチの使い方
スマートウォッチをサウナ室内で使うのは推奨していませんが、それ以外にもサウナー向けの使い方はあります。
体調管理に利用する
サウナを楽しむためには、健康であることは不可欠です。スマートウォッチを健康増進のために利用するのは良いでしょう。
スマートウォッチの多くには、心拍数を測る機能が搭載されています。内蔵されたセンサーから計測記録を自分のスマホに転送し、日々のデータを管理することも手軽にできます。
毎日の睡眠もアプリで記録できるものが多いため、サウナに行った日と行かなかった日の睡眠の質を比べてみるのも面白いかもしれませんね。
電子決済機能を利用する
スマートウォッチの電子決済機能を利用すれば、お財布を持たなくても必要なものを購入できます。サウナに行く際はなるべく荷物を少なくしたいので、身につけているもので支払いが完了できるのはとても便利です。
ただし、サウナ施設がスマートウォッチでの電子決済に対応していないことも考えられるので、事前にしっかり確認するようにしましょう。
予定を確認する
スマートウォッチを身につけていれば、今日サウナに行きたい!と思った時に、すぐにその日の予定を確認できます。仕事とプライベートの予定をうまく管理して、効率的にサウナを楽しみやすくなるでしょう。
地図アプリを確認できる端末であれば、初めて行くサウナ施設にもスムーズに到着できますね。
サウナでスマートウォッチを使う人の口コミ
サウナでスマートウォッチを使っている人の口コミも確認していきましょう。
https://twitter.com/nachihitotose/status/1487327619045785602?s=20&t=TUDln99BfQAN9Oq5GCg2Jw
こちらは、XiaomiのMi Band 6をサウナで利用している人の口コミです。
Mi Bandはサウナーに人気のスマートウォッチです。
サウナを出るタイミングや水風呂を上がるタイミングがわかりやすくなるとのこと。
壊れてしまうことも想定して安価のスマートバンドを購入しているようです。
時計をつけて入っていい施設ではxiaomiのスマートバンド6を使ってます!
他の利用者さんがもしかしたら嫌がるかもしれないので、目立たないベージュのバンドに換装⌚12分計だと、サウナ中の僕は油断してアホになっており入った時間を覚えられないのでタイマーとして大活躍。心拍数も参考にしてます! pic.twitter.com/JX8c9lApRU
— まこたろ (@macotaro37) February 13, 2022
他の利用者さんに目立たないように、バンドの色を工夫している人もいます。
スマートウォッチの利用が禁止されていない施設で利用するのは大前提ですが、その上で他の人にも気を配るのは大事ですよね。
https://twitter.com/aufguss_kizm98/status/1574404388533448704?s=20&t=TUDln99BfQAN9Oq5GCg2Jw
中には、サウナでMi Bandを5回くらい使って壊れてしまったという人もいるようです。
Apple Watchなどに比べると安価ではありますが、それでも5回で壊れてしまうと勿体無いと感じてしまいますね。
まとめ
サウナでスマートウォッチを使う場合は、自己責任ということをしっかりと理解した上で、施設のルールにのっとって利用しましょう。
メーカーが推奨する使い方ではないため、基本的に補償の対象外となる点にも注意が必要です。