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シニアにサウナはOK?どんな影響があるかや注意点を解説

約5分
シニアにサウナはOK?どんな影響があるかや注意点を解説

サウナは年齢や性別を問わずに楽しめる娯楽として、老若男女に人気があります。近くの銭湯サウナに毎日通う、という人や新しくできたサウナ施設を積極的に開拓する、という人も多いですよね。

しかし、体力の衰えを感じてきたシニア層やその家族にとっては、高温のサウナが体に負担をかけてしまわないかも気になるところ。

今回の記事では、シニア層の健康とサウナとの関係について深掘りしていきます。サウナが趣味、という高齢のご家族がいる方もぜひ参考にしてみてください。

若者だけでなくシニア層にもサウナは人気!

街の銭湯やスーパー銭湯などに行くと、シニア層も若者と一緒にサウナを楽しんでいるのを見かけることがよくあります。長年サウナを楽しんでいる、というベテランサウナーもいれば、最近のサウナブームでサウナに興味を持ち始めたという初心者サウナーまで様々です。

特に、コロナ禍においては不要不急の外出自粛が余儀なくされ、唯一外に出る楽しみは近所のサウナに行くこと…という方も多かったようです。

しかし、サウナは非常に高温の環境に身を置くことで、急速に発汗を促す効果があります。低湿高温のサウナでは、若者でも少し息苦しさを感じることもあるため、高齢者にとっては負担が大きいのではと心配になる方もいるでしょう。

結論からいうと、サウナは正しい方法で入ればシニア層でも安全に楽しむことが可能ですし、サウナに入ることで健康増進につながる効果も期待できます。ご家族にシニアサウナーがいる場合は、正しいサウナの入り方を確認し、安全に気持ちよく楽しめるよう工夫してみてください。

健康増進に効果的なサウナ

サウナに入ることで、心臓の機能を助ける効果が期待できます。サウナ→水風呂→休憩という一般的なサウナの入り方を実践することで、血管が収縮・拡張を繰り返し、血流の流れが良くなるためです。

また、「おおやま健幸の街クリニック」の院長・杉江正光氏らの研究プログラムによると、低温サウナは高齢者の健康に良い影響を与える効果があるとわかりました。

このプログラムでは、60度ほどの低温乾式サウナに15分入った後、全身を毛布で包んで30分休憩する、という入り方を3か月実践しました。研究を続けたところ、多くの人でむくみや尿漏れ、慢性痛などが軽減される効果が確認されました。

体力的に直接体を動かすことが難しいシニア層でも、サウナに入ることで運動するのに近い効果が得られると期待できるでしょう。

出典:日本経済新聞

加えて、フィンランドでの研究結果によると、サウナに週4回以上入る人は、サウナに週1回入る人に比べて認知症の発症リスクが66%低下したことがわかっています。

同じ調査では、サウナの利用が増えるほど、心疾患による突然死が減少し、心血管疾患の発症リスクも低下すると示されています。

健康的な生活のためには、食生活や運動習慣などの見直しに加え、サウナを取り入れるのも良いでしょう。

出典:ダイヤモンドオンライン

高齢者がサウナに入るときの注意点

高齢者がサウナに入る時には、いくつか注意したいポイントがあります。

順番に確認していきましょう。

入浴前

まず、体に持病がある人は、必ずかかりつけ医にサウナに入っても良いか相談しましょう。

持病の内容によっては、サウナで体を温めることが逆効果になる場合もあります。自己判断でサウナを利用するのはやめておきましょう。

また、入浴前には必ず十分に水分補給を行うことが大事です。最低でもコップ2〜3杯程度の水を飲んでからサウナに入ることをおすすめします。

サウナ室内

入るサウナの温度も重要です。シニアの場合、なるべく高温すぎるサウナは控えましょう。80度程度の中温サウナや60度程度の低温サウナにじっくり入ることをおすすめします。

のぼせを感じたり、少しでも気分が悪くなったりしたらすぐにサウナ室を出ましょう。

ただし、サウナを出る時は急に立ち上がるのではなく、ゆっくりと体を起こすのもポイントです。急激に血圧が変化しないように、気持ちいいなと感じるくらいで出るようにしましょう。

水風呂

心臓の機能が強い若者と違い、シニアの場合は急激に体を冷やすと心臓の機能に悪影響となる可能性があります。そのため、水風呂を利用する場合は、まずはぬるめのシャワーやかけ湯などで少しずつ体を冷ましましょう。

ある程度体の熱が冷めたら、水風呂の水を手桶ですくって足元からかけていきます。心臓に遠い部分から徐々に冷やしていき、体が慣れたらゆっくりと水風呂に浸かります。

水温もあまり低すぎるのは禁物です。なるべく16度以上の水風呂を選び、体が冷え切る前に水風呂から上がりましょう。

サウナ後

サウナを出た後は、ゆっくり椅子やベンチなどに座って体を休めます。

サウナでは想像以上に体力を消耗します。水分補給もしっかりと行った上で、暖かい格好をして最低30分は休憩しましょう。

心拍計がついたウェアラブル端末がおすすめ!

シニア層が安全にサウナを楽しむためには、サウナ室内での心拍の管理をすることも大事です。

高齢者の場合は、発汗機能が弱くなっている場合もあるため、汗の量で入浴時間を判断すると熱中症などになるリスクもあります。

心拍計を持ち込み、「軽い運動をしたときの心拍に達したらサウナを出る」と決めておくと、体調管理をしやすいでしょう。

最近では、心拍を測る機能がついたウェアラブル端末などもたくさんあります。サウナ好きの高齢の家族がいる場合は、プレゼントしてみても良いかもしれませんね。


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