日本の特有サウナといえば…
高温で、息苦しく、ジリジリと熱さに耐え抜き、サウナ中でテレビを鑑賞。
野球や相撲中継の結果に花を咲かせて、わぁわぁとおじさん達が盛り上がる。
少し前までそんなイメージがありました。
2022年現在「サウナ」に対するイメージは大きく変わっています。
「サウナ女子」「女性サウナー」と呼ばれる女性たちも増えはじめ、
「サウナはおじさん達が行く場所」から「老若男女だれもが心と身体を癒しに行く場所」として変わりつつあります。
それは、日本で「フィンランド式サウナ」と呼ばれる、本場フィンランドのサウナを楽しめる場所が増えたからです。
そもそも「サウナ」はフィンランドの言葉。
フィンランドと日本のサウナ、一体どう違うのでしょうか?
そしてなぜフィンランド式サウナが日本人に愛されるのでしょうか?
「フィンランド式サウナ」と「日本のサウナ」の違い
まずは、日本で主流のサウナの特徴をみていきましょう!
【日本サウナの主流】
・温度が高く、湿度が低い「ドライサウナ」が主流(乾式サウナと呼ばれる)
・100度を超えるものも多い
・サウナ室の照明が比較的明るい
・サウナ室の中にテレビがある
・浴室内に水風呂や水シャワーがある
・熱いので呼吸がしにくい
・乾燥しているので、肌や髪へのダメージもある
【フィンランドサウナの特徴】
(※日本にあるフィンランド式サウナの特徴)
・湿度が高い「ウェットサウナ」が基本
・比較的低温の温度(80〜90度)
・セルフロウリュやオートロウリュが楽しめる
・テレビがない
・明るすぎず照明が落ち着いている
・サウナ室の中がほどよく温かく心地いい
日本のサウナに比べてフィンランド式サウナは、
・湿度が高い分、じっくり温まれる
・テレビを楽しむ場というより「サウナを楽しむ場」
・汗をかく場というよりも「身体と心をリラックスする場」
以上の特徴があります!
フィンランド式サウナの大きな特徴は「湿度の高さ」と「汗のかき方」にあるかもしれません。
乾式サウナとも呼ばれる、カラカラ・アツアツのサウナ室の場合、湿度が低いのでジリジリとした熱を感じます。
長時間サウナ室にいるのが難しく、身体がなかなか芯から温まりません。(もちろん個人的な意見です)
一方で、フィンランド式サウナは、湿度が高く、温度も低めなのでじっくり時間をかけて身体を温められます。
乾式サウナに比べて、じわじわっと身体の内側から汗が出てくる感覚も好みです!
湿度があるので呼吸もしやすく、自分の呼吸を感じながらリラックスした時間を過ごせます。
フィンランド式サウナの魅力まとめてみた
湿度高めでじわじわっと心地いい汗をかける、フィンランド式サウナ大大大好きなわたし。
改めて「魅力」を考えてみました!
①湿度が高い
フィンランドサウナの魅力といえば、これでしょう!はい、湿度の高さです。
湿度が高いと何がいいのか、はい、呼吸がしやすいです!
湿度が高いと喉や鼻などの器官への負担が少ない分、アツアツのサウナに比べて呼吸がしやすいんですよね。
だからこそ、サウナ室にいる間はめいっぱい深呼吸して、普段はなかなか出来ないデジタルデトックスタイムを楽しんだり、身体をあたためてリラックスさせたり。
呼吸のしやすさは、そのサウナ室でどれだけ心を解放してくつろげるか、につながってくると思います。
②長い時間じっくりサウナに入れる
フィンランドサウナ室は比較的温度が低め。
なぜならサウナ室内で蒸気を発生させる「ロウリュ」が主流だからです!
ロウリュするとサウナ室内の温度が急上昇することから、あらかじめ低めの温度に設定してあるわけです。
では、温度が低く、しっかり湿度のあるフィンランドサウナの良さってなんでしょうか…?
はい、身体をしっかり温められることです。
身体の芯からあたためることで、そのあとの水風呂・外気浴がとっても気持ちよく感じられるんですよね〜。はぁ。
「サウナ室なんて熱いだけ」と思っていた私でも、フィランドサウナであれば、8分〜10分。
温度によっては12分ほど滞在することもあります!(もちろん個人差があります)
③テレビがない
カラカラ・アツアツのサウナ室にテレビがあると気が紛れていいな…なんて思っていましたが…
フィンランドサウナであれば、別。
ちょっと暗がりのサウナ室、ポタポタッと時折聞こえてくる水の音、じゅわ〜っと蒸気が充満する音。
この空間でテレビがあったらちょっと勿体無いなと思ってしまいます。
テレビがないと、外部からの情報が強制的に遮断されて「デジタルデトックス」にもなるし、自分自身との対話も楽しめるので、アイデア出しもはかどりますよ。(まぁ途中から熱いしか考えられなくなるけどね)
④ロウリュを堪能できる
フィンランド式サウナといえば「ロウリュ」ですよね!
フィンランドでは『ロウリュにはサウナの魂あり』と言われるほど、サウナには欠かせないものです。
このロウリュ何がいいかって、やっぱり気持ちいいんですよね!とっても。
サウナ室の中に蒸気がふわ〜っと充満して、ぐんぐん体感温度が上昇。
身体の内側から汗がジュワジュワ〜ッとふき出す感覚は、フィンランドサウナだからこそ味わえる心地よさだと思います。
行ってよかった!おすすめのフィンランドサウナ5選
最後に「フィンランドサウナならここ!」と自信を持ってオススメできる施設を3つ紹介します。
①スカイスパYOKOHAMA
スカイスパは絶対に外せません!!!
「もっとサウナ室にいたい」と思ったのは、スカイスパのサウナがはじめてでした。
サウナ室から横浜の景色が一望できるという魅力はもちろんですが、温度・湿度のバランスが絶妙で、息苦しさを感じることなく、あっという間に12分経過してしまいます。
水風呂もしっかり冷やされ、さらには浴室内で味わうウォームベットの気持ちよさったら、もう…。
あーもう、書いていてよだれが出てきそうです。今すぐスカイスパ のサウナに入りたい!
特に「サウナは熱いから苦手」という女性におすすめしたいフィンランドサウナです。
②スパ&ホテル 舞浜ユーラシア
https://twitter.com/MaihamaEurasia/status/1511872384474746884
やっぱり何度行っても「いいなぁ」と感じるのが『舞浜ユーラシア』のケロサウナ。
ケロサウナとは、
北極圏より北、フィンランドで言うと北部のラップランドという地域で採れる木材のことです。
松の木が立ったまま枯れて、枝や葉が全て落ち、さらに40年以上経ったものをケロといいます。
かなり希少価値が高く、フィンランドでも珍しい木材です。
1年で採っていい量も決められていますし、その量は毎年減っています。そのせいか、ケロを使ってサウナ室を造ることは、フィンランドではとてつもないステータスといわれています。
(引用:SAUNATIME『千葉県浦安市 舞浜ユーラシア ケロサウナのひみつ』より)
フィンランド最高峰のサウナが、都内から1時間ちょっとの場所で味わえるなんて…ありがとう、ユーラシア。
ケロサウナの魅力といえば、香り高き「木」の香りとほっとできる湿度。
普段サウナ室の上段は決して座らないですが、ユーラシアのケロサウナだけは特別。
上段の端っこをキープして、12分、長い時は15分ほどゆったり過ごすことも。
長い時間いても本当に心地いいので、友人達との間ではユーラシアのことを「ほぼフィンランド」と呼ばせてもらってます。
③朝日湯源泉 ゆいる
最近行ったサウナの中でも一番印象的だったのが『朝日湯源泉 ゆいる』。
高温・中温、2種類のフィンランドサウナを自分の好みに合わせて楽しめる魅力的な施設です。
個人的にお気に入りなのは、中温サウナ!
3段くらいのタワーサウナ室なのですが、温度がかなりマイルド。
座るスペースもゆったりしているので、のんびり時間をかけてあたたまれるのが好き。
1時間に一度開催されるアウフグースイベントもまた良し!
蒸気がしっかり充満したフィンランドサウナをたっぷり堪能できます。
熱さを我慢するところでなく、心地よさを感じる場所
フィンランド式サウナは、熱さを我慢する場所ではなく、身体も心も癒してくれる場所。
もちろん個人的な意見もありますが、日本でサウナフィンランド式サウナの需要が高まってきたことは、「サウナ室はとにかく汗をかく場所」から「心と身体をリラックスできる場所」として変化したことも大きいかもしれません!
まだフィンランド式サウナを体験したことがない方はぜひ!一度体験してみてくださいね〜!