サウナを楽しむ人の中には、サウナで肌が日焼けして黒くならないか心配になる人もいるようです。
たしかに、サウナ室は非常に高温なのでジリジリと肌が焼かれるような感覚になることもあります。
サウナから出た後は肌が熱って赤く見えることもあり、このまま肌が焼けていくのか疑問に思ったことがある方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、サウナと日焼けの関係や、外気浴の際に日焼けを防止する方法について紹介します。
サウナでは日焼けしない
結論から言うと、サウナに入っても日焼けすることはありません。
まずは、そもそも肌がなぜ日焼けして黒くなるのかの仕組みを確認していきましょう。
肌が日焼けする仕組み
肌が日焼けして黒くなる原因は紫外線です。太陽光や日焼けマシーンには紫外線が含まれています。
皮膚の表皮の奥にあるメラノサイト細胞は、紫外線が当たることでメラニン色素の生成を活発に行うようになり、これによって肌の色が黒くなります。メラニン色素は肌の色を黒くすることで、光から肌の細胞を守る役割をしているのです。
日焼け止めは、紫外線カット成分を含んでいるため、肌に塗ると日焼けが抑えられます。
サウナでは紫外線を受けない
私たちが普段利用するサウナ施設では、紫外線を受けることはありません。
例えば、ドライサウナは遠赤外線で室内を温める仕組みとなっています。遠赤外線は紫外線と異なり、メラニン色素を生成する効果はないため、肌が日焼けすることはありません。
また、フィンランド式サウナは温めたサウナストーン、スチームサウナやミストサウナは温めた蒸気によってサウナ室内を温めており、もちろんこれらにも紫外線は含まれていません。
サウナ室内は熱いため太陽光などを連想しやすいですが、紫外線が含まれていないためサウナで日焼けして肌が黒くなることはないのです。
肌トラブルには注意
サウナに入っても、海水浴をしたときや日焼けマシーンに入った時のように日焼けすることはありませんが、サウナでの肌トラブルには注意しましょう。
サウナ後は肌が乾燥しやすい
サウナ後は、特にお肌の乾燥に注意しましょう。
サウナでは大量に汗をかくため、サウナのあとは体に水分が足りていない状態。しっかり水分補給をしないと、お肌がどんどんカサカサになってしまいます。
サウナの前後は、水やスポーツドリンクなど体に吸収されやすい飲み物をしっかり飲むようにしましょう。
また、湿度の低いドライサウナではお肌が特に乾燥しやすいです。サウナ中のお肌を守るためには、サウナハットやタオルなどでなるべく肌が直接熱に晒されないように気をつけましょう。
乾燥肌の方などは、中湿度のフィンランドサウナや、湿度の高いスチームサウナ・ミストサウナなどを利用することをお勧めします。
サウナから上がった後は、もちろん化粧水や乳液、美容液などでしっかり保湿することをお忘れなく。
すでに日焼けしているときはサウナを控えよう
サウナに入って肌が日焼けすることはありませんが、すでに肌が日焼けしている場合は注意しましょう。
日焼けしてから数日経って健康的なお肌になっている場合は問題ありませんが、日焼け直後でお肌が赤っぽくなっているときは、サウナに無理に入ると肌を痛めてしまう可能性があります。
ヒリヒリしている場合やお肌の調子が悪いと感じるときは、サウナを控えることをおすすめします。
外気浴での日焼け対策
サウナ室内で日焼けすることはありませんが、外気浴の際に日光に当たると日焼けしてしまいます。
なるべく日焼けしたくないという方は、以下のような方法を試してみましょう。
日陰でととのう
まずは、外気浴中になるべく日に当たらないように気をつけましょう。日陰になっている場所を選んだり、屋内のととのいスペースで休憩したりすると、日焼けを防ぐことができます。
紫外線は雲で遮断されないため、曇りの日でもなるべく太陽に晒されないことが大事です。
なるべく夜サウナに行く
日中の日差しが強いタイミングを避けてサウナを楽しむのも一つの手です。
仕事終わりなど、夕方〜夜にかけてサウナに行けば、日焼けせずに外気浴を楽しめます。月明かりに照らされながらととのうのも素敵ですね。
バスタオルやポンチョを身につける
外気浴の際に、バスタオルやポンチョなどを身につけられるサウナも増えてきました。こうしたもので体を覆えば、紫外線から体を守ることができます。
ただし、当然ながら光にさらされている部分は日に焼けてしまうため、顔や手足などカバーしにくい部分が焼けないように注意が必要です。
飲む日焼け止めを使う
サウナに日焼け止めを塗って入ることはできません。それでも日焼け止めに頼りたいと言う人は「飲む日焼け止め」を試してみてはいかがでしょうか。
ただし、飲む日焼け止めを飲んだからといって、それだけで肌が日に焼けなくなるわけではありません。抗酸化作用や抗炎症作用などによって、日焼けのダメージを体に受けにくくする効果が期待できるものと認識しておきましょう。
どうしても日に焼けたくないという場合は、上記の別の対策法と併せて試してみるのが良いでしょう。