スーパー銭湯や温浴施設に行くと、サウナや水風呂だけでなく、種類豊富なお風呂が楽しめる施設がありますよね。
サウナだけでなく湯船も楽しみたい場合、サウナの前と後、どのタイミングで湯船に入るべきなのか悩む方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、サウナの前と後どのタイミングで湯船に入るべきなのか、紹介します!また、サウナ浴ではなかなか得ることができない「湯船」の効果についても解説します。
・「そもそも入浴って何がいいの?」と思っている方
サウナの発汗を高めたいならサウナ前がおすすめ
サウナの前に湯船に入ると、サウナでより発汗が期待できるのでおすすめです。
とくに冬場は、体が冷えているため、サウナに入ってもなかなか体が温まりません。
湯船にゆっくり浸かり、ぜひ少し体を温めてからサウナに入りましょう!
すぐに体をあたためるため、1セット目からサウナ室の上段に座る方もいますが、急激に体を温めると危険です!
湯船で体を温め、1セット目は無理ない温度からスタートしましょう。
「湯通し」「下茹で」というサウナ用語も
「ととのう」「アウフグース」「あまみ」などのサウナ用語の中に「湯通し」という言葉があるのはご存知でしょうか?
サウナに入る前に湯船に浸かっておくこと。サウナ前に湯船に浸かっておくことで、より発汗が期待できます。
別名「下茹で」とも言われているサウナ用語です。
サウナの前に水風呂に短い時間で浸かり、サウナ前に体を冷やしておくこと。
すでに体が熱くなっている、夏場などによく見かけます。
「湯通し」という言葉がある通り、サウナ前に湯船に入ると、サウナにいい効果をもたらしてくれることが分かります。
もちろん個人差があるので、サウナの前に必ずしも湯船に入る必要がありません。自分に合った入り方でサウナを楽しみましょう。
個人的には最後に湯船でフィニッシュ!がおすすめ
サウナ前の湯船はいいと言われる一方で、サウナ後の湯船はどうでしょうか?
個人的には、サウナ前だけでなく、サウナ後にも湯船に入るのがおすすめです!
「サウナの後は水シャワーでしめる」方も多いかもしれませんが、わたしの場合水シャワー自体が苦手なこともあり…
このルーティンでしめることが多いです。
おすすめなのは、ぬるめの湯船に浸かること。
ぬるめの湯船に浸かることで体がリラックスして、副交感神経が優位になるためです。
ポカポカ状態が長く続くので、炭酸泉にゆっくり浸かるなどで体をよりリラックスしてあげてください。
外気浴の後、しっかり湯船で体をあたためてから帰り支度を始めます。脱衣所は冷風機などが設置してあることもあり、外気浴で終えてしまうと帰り支度中に体が冷えてしまうこともあります。
湯船が充実している施設は、サウナだけでなくゆっくり湯船も楽しめるのが醍醐味ですね。
知ってた?湯船で期待できる4つの作用
サウナ浴はストレス解消や疲労回復など、体のさまざま面にいい効果が期待できると言われていますよね。
わたしたち日本人の日常生活に欠かせない「入浴」という文化には、どのような効果が期待できるのでしょうか。
実は入浴には驚くべき4つのも効果が期待できると言われています!
ぜひサウナ前と後の入浴時には「今、体にいいことが起こっているんだな〜」という意識で湯船を楽しんでみてください!
①温熱作用
温熱作用とは、体を温める働きのことです。
体が温められることで体温が上がることで、体の整理活動が活発になることが期待されます。
サウナと同じく全身の血流が良くなるため、疲労や肩こり・腰痛などの痛みもやわらぐと言われています。
②水圧作用
水圧作用とは、体にかかる水圧のことです。
湯船に体をつけることで全身に水圧がかかり、全身がマッサージされたような状態になります。
水圧によって末端の血流も良くなることから、心臓の動きが活発になり、血流の流れ・リンパの流れを良くすると言われています。
③浮力作用
浮力作用は、体が軽くなる働きのことです。
水に入ると体が浮くように、湯船に入ることで全身が重力から解放されます。
その結果、体を支えている筋肉や関節を休める効果ができ、緊張緩和にも効果がで期待できると言われています。
④清浄作用
清浄作用とは、体をキレイにする働きのこと。
湯船に全身をつけることで、皮膚の表面を清浄すること、体にとって有害な物質や余分な油分を洗い流してくれる効果が期待できます。
自分に合った湯船の入り方でよりサウナを楽しもう
湯船にはサウナの前・後どちらのタイミングで入るべきか?について解説しました。
結論を言ってしまえば、【自分の好みによって、前と後をどちらでもOK】です。
最後に紹介したように、入浴にはさまざまな作用が期待できます。
・水圧作用(水圧がかかる)
・浮力作用(重力から解放される)
・清浄作用(体がキレイになる)
温熱効果はサウナでも期待できる効果ですが、水圧・浮力・清浄はサウナ浴だけでは期待できません。
ぜひサウナ×湯船のハイブリッド入浴で、より良い入浴ライフを送りましょう!
参考文献
①『サウナスパ・健康アドバイザー公式テキスト 知っておきたいサウナスパの健康知識』,公益社団法人日本サウナスパ協会発行,2014年3月,8ページ
②入浴検定公式テキスト お風呂の正しい入り方,日本入浴協会,2017年6月30日,26ページ