サウナを楽しむ上で「温度」に注目する人は多いですが、意外と見逃せないのが「湿度」。
今回の記事では、サウナで「湿度」が意味すること、湿度の違いによって感じ方がどう変わるかなどを紹介していきます。
サウナの「湿度」とは?
サウナの湿度とは、サウナ内の湿度の高さを表します。
サウナの本場フィンランドでは、最適なサウナ条件として「温度」「ロウリュ」「換気」の3つにこだわることが重要だと言われています。
フィンランドでは、ロウリュを定期的に行うことでサウナ室内の湿度を調整し、体感温度を上げつつ心地よい空間を作り出しているのです。
温度が高ければ熱く感じるのでは?と考える人もいると思いますが、必ずしもそうではなりません。
80℃程度に熱されたカラカラタイプのドライサウナよりも、70℃程度でロウリュを行ってしっかりと湿度のあるフィンランドサウナの方が、体感温度は高いと感じられるでしょう。
人の体感温度は温度・湿度・風量の3つで決まると言われており、この3つを調整することで体感温度を変化させられるのです。
ロウリュをすることでサウナ室内の湿度が上がることで体感温度も上がったり、アウフグースによって風の流れが起きることで体感温度があがったりするのはこのためです。
望ましいサウナの湿度
望ましいと言われるサウナの湿度はどのくらいなのでしょうか。
サウナの湿度が低すぎる場合、サウナ室内で鼻や喉の乾燥・痛みを感じてしまったり、肌が焼かれるようなピリピリとした痛みを感じてしまったりする可能性があります。
一方、湿度が高すぎるとサウナ室内にいるだけでどんどん皮膚で結露が起きてしまったり、ジメジメとして呼吸がしにくく感じてしまったりするでしょう。
自分に適した温度・湿度を知っておくことで、快適にサウナを楽しみやすくなります。
一般的に、サウナ利用者にとって心地よいと感じられるサウナの湿度は、絶対湿度(比湿)が50g/kg程度だと言われています。
これは絶対湿度なので、温度によって相対湿度のパーセンテージは変わってきますが、およそ以下のような比率で計算されます。
温度(℃) | 相対湿度(%) |
70 | 25.3 |
80 | 16.6 |
90 | 11.2 |
100 | 7.7 |
乾式サウナと湿式サウナの違い
サウナは大きく分けると、カラカラタイプの乾式サウナ(ドライサウナ)とある程度湿度が保たれた湿式サウナの2種類に分けられます。
簡単に言うと、温度が高く湿度が低いのが「乾式サウナ」で、温度が低く湿度が高いのが「湿式サウナ」です。
具体的な特徴や違い、どんな人がおすすめなのかをチェックしていきましょう。
乾式サウナの特徴
乾式サウナは、いわゆるカラカラ系のサウナで、昭和のサウナと聞いてイメージする人が多いサウナの種類です。
サウナ室内に入った瞬間に皮膚に熱さを感じ、座っている間もピリピリと焼かれるような感覚を味わえます。
湿度が10%程度に保たれていることが多く、温度は80℃〜100℃程度にセッティングされているのが一般的です。
湿度が低いため、発汗するまでに少し時間がかかる場合がありますが、しっかりと温まると一気に汗を大量にかけるタイプのサウナです。
サウナ初心者には少し息苦しく、長く入っているのが辛いと感じられる場合もあるため、刺激が好きな人やとにかく熱いサウナに入りたいという人、昭和的なストロングスタイルのサウナが好きな人におすすめです。
また、熱すぎてじっくり思考を巡らせるのが難しくなるため、「今日は頭を空っぽにしたい!」「考え事から離れてリフレッシュしたい!」という気分のときにもぴったりなサウナと言えるでしょう。
乾式サウナは湿度が低く、肌や髪が乾燥してしまいやすいため、サウナを出た後は入念に髪や肌のケアを行いましょう。
湿式サウナの特徴
湿式サウナでは、水蒸気などを活用してサウナ室内を温めていくのが特徴です。
直接スチームやミストなどをサウナ室内に噴出するタイプのサウナもあれば、高温に熱したサウナストーンに水をかけて発生させた水蒸気で発汗を促すタイプのサウナもあります。
湿度が高いため、乾式サウナに比べて息苦しさや乾燥を感じにくく、初心者でも長い時間入り続けやすいという特徴があります。
のんびりと熱を感じながらサウナ室内の空間を楽しめるという魅力があるため、サウナ室内でじっくりと考え事をしたいという人や、友達とのんびりサウナを楽しみたいという人、サウナの息苦しさが苦手という人に向いているサウナです。
心地よくサウナの熱さを楽しみながら体を温められるという一方、ガツンとくる熱さを求めている人にとっては、物足りないと感じられる場合もあるかもしれません。
湿式サウナでも、ロウリュやアウフグースを利用して体感温度を上昇させるサービスを実施しているサウナも多いため、とにかく熱いサウナが好き!という方はこうしたサービスを探してみましょう。
まとめ
今回は、サウナの湿度に着目して「乾式サウナ」「湿式サウナ」の違いやおすすめな人を解説しました。
ぜひ本記事の内容を参考に、自分にぴったりの湿度を見つけてみてくださいね。
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