サウナ施設によっては「水風呂」でなく「冷水シャワー」を設置しているところがあります。
水風呂と冷水シャワー、体を冷やす目的は同じですが、どのような違いがあるのでしょうか?
今回は、「冷水シャワー」にフォーカスを当て、
・冷水シャワーのメリットデメリット
など、サウナスパ健康アドバイザーの資格を持つサウナ歴7年の筆者が解説します。
また、冷水シャワーを楽しめる施設も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
冷水シャワーと水風呂何が違う?
冷水シャワーは立った状態で上から水をかぶり、カラダを冷やします。
水風呂は、水の張った湯船にカラダを入れていく仕様です。
大きな違いは、体の冷え方にあるでしょう。
水風呂は肩から下までどっぷり水につかるため、カラダ全身を冷やすことができます。
一方で冷水シャワーの場合は、水を当てた部分から徐々にカラダが冷えていきます。
ただ、熱を感じやすい「頭」をしっかりと冷やすことができるのもメリットです。
冷水シャワーのメリット・デメリットとは?
【冷水シャワーのメリット】
サウナ室内で一番熱がこもる部分は天井です。
つまり天井に最も近い頭は非常に熱くなりやすいと言えます。
(だからこそ熱から頭を守るサウナハットが人気!)
最近では「潜れる水風呂」を楽しめる施設もありますが、一般的に潜りは禁止。
しかし、冷水シャワーであれば最も熱がこもっている「頭」をしっかり冷やすことができるのです!
頭にしっかり冷水を被ったあとのととのいタイムは格別ですよ~!
ぜひ一度試してみてください。
サウナは好きでも、水風呂に苦手意識がある方は多いのではないでしょうか?
その気持ちよくわかります!私自身、サウナは大好きなのですが、水風呂は少々苦手……。
水風呂・サウナの温度によっては、水風呂にあえて浸からず、軽く水シャワーで汗を流して休憩することも。
水風呂は体に急激な温度変化をおこしてくれるため、ととのうために必要不可欠ともいえます。
しかし、サウナで最も大切なことは「気持ちいい感覚」を味わえるかどうかです。
水風呂が苦手なのに無理して入ると、リラックス効果が薄れてしまう可能性も!
冷水シャワーは水風呂が苦手な方でもサッと体を冷やすことができるのです。
【冷水シャワーのデメリット】
冷水シャワーのデメリットは、水風呂ほど体を均等に冷やすことができないことです。
水が当たった部分から徐々に冷えていくので、水風呂のように一気に体を冷やすことは難しくなります。
水風呂の温度は17~18度が標準と言われています。
一方で冷水シャワーは施設や季節によってムラが出やすく、多くの場合、水風呂よりも温度が高いことがほとんど。
水風呂に入ったような冷たさを味わうのは難しいかもしれません。
水風呂は30秒~1分、気道がスースーした時が出るタイミングと言われています。
しかし、冷水シャワーで体を冷やす場合、水風呂にいる時間よりも長く冷水を浴びる必要があるでしょう。
(私の知り合いはシャワーの場合、3分ほどじっくり冷水を浴びるそうです!)
③冷水シャワーと水風呂どっちがいいの?
冷水シャワーと水風呂、どちらがいいかという問題は個人の好みによって別れます。
サウナーの間では「水風呂を制するものは、サウナを制する」と言われることもありますが、水風呂に入れないからサウナ好きとは名乗れない…という訳ではありません。
サウナ好きの方でも「水風呂は苦手」という方もいますし、『自律神経の名医が教える! サウナのトリセツ』の著者である小林弘幸氏は、水風呂が低温すぎる場合は水シャワーを取り入れているそうです。
つまり、冷水シャワーにするのか、水風呂にするのかは個人の好みや相性によって異なるということ。
「サウナ 入り方」で検索すれば「サウナ→水風呂→外気浴」を繰り返すと書いてあるのがほとんどですが、必ずしも水風呂に入らなくてはいけないという訳ではありません。サウナに入る時間も、休憩する時間も自分好みに変えていっていいのです!
自分にとって気持ちいいなと感じるのが冷水シャワーであれば、冷水シャワーでOK。
自分の感覚や「心地いいな」という気持ちを忘れずにサウナを楽しみましょう!
冷水シャワーが魅力の施設3選
最後に「冷水シャワー」が魅力のサウナ施設を3つ紹介します!
①【恵比寿】ドシー恵比寿
恵比寿という立地にある、『ドシー恵比寿』。
ドシー恵比寿はサウナに力を入れながら「水風呂」がないことで有名な施設!
水風呂の代わりになるのが「ウォーターピラー」と呼ばれるシャワーで、温度の違ったシャワーを5種類楽しめるようになっています。(15〜30度まで5度ずつ刻んでいる)
蛇口からはまとまった水がドバーッと流れてくるので、頭からしっかり身体を冷やすことができます。
カラダの温まり具合でシャワーの温度を決めたり、冷水シャワーの温度の違いを試せたりとエンタメ性も魅力の施設です!
②【大磯】THERMAL SPA S.WAVE (サーマル スパ エス ウェーブ)
神奈川県大磯プリンスホテルにある『THERMAL SPA S.WAVE』。
ドラマ「サ道」でも登場したスタイリッシュな大型スパです。
こちらの施設は、低温ミスト・冷水滝・温水レイン・冷水クナイプと呼ばれる4種類もシャワーを楽しめるのが魅力。
冷水シャワーにはアロマが混ざっており、香りもしっかり楽しめる仕様!(うれしい)
他にはない唯一無二の冷水シャワーを味わえます。
③【川崎】ファンタジーサウナ&スパ おふろの国
JR川崎駅からバスで10分ほどの場所にある「ファンタジーサウナ&スパ おふろの国」。
個性派ぞろいの熱波師による、あつ〜い熱波が受けられるとして有名な施設です!
おふろの国では、冷水シャワーならぬ「打たせ水」という脳天極撃の冷水を浴びられるスポットがあります。
脳天直撃の水がドバーッと勢いよく出てくるタイプで、頭をしっかり冷やすのにぴったり!
もちろん水風呂もあるので、冷水シャワー+水風呂というセットも楽しめますよ!
【おまけ】個室サウナは冷水シャワーのところが多い!
「個室サウナ」と呼ばれるプライベートなサウナを楽しめる施設では、冷水シャワーを導入しているところが多いです!
例えば、恵比寿にある『ひとりサウナプラス』。
オーバーヘッドシャワーから出てくる冷水はなんと10度設定!
水風呂がなくてもしっかり身体を冷やせる仕様です。
個室サウナは施設によって魅力が異なるので、気になる個室サウナがあれば今すぐチェック!