サウナに入ると体内の血行が良くなって、肩こりや足の疲れが改善されることが多いと言われています。

しかし、首を寝違えたときや急に腰を痛めた時もサウナは効果的なのでしょうか？

今回の記事では、急な腰痛や首の痛みとサウナの関係について詳しく解説していきます。

サウナと肩こりの関係性

まずは、肩こりや筋肉痛などの慢性的な痛みとサウナとの関係について解説していきます。

慢性的な肩こりや筋肉痛との相性は○

サウナは、肩こりや筋肉痛との相性が良いと言われています。肩こりや筋肉痛の原因は、主に筋肉の緊張や体内の血流不足です。

サウナ浴を繰り返すことによって、体の血流が良くなり筋肉をめぐる血液量が増加します。

サウナでは大量の汗をかきますが、この汗とともに疲労物質である乳酸が排出されて、肩こりや腰痛などの症状が緩和される場合があります。

血流が良くなることによって酸素の摂取量が増え、筋肉疲労物質が分泌されるのも、サウナが疲労回復効果を持つと言われる理由です。

水風呂でさらに効果UP

サウナに入った後は水風呂で体を冷やすと気持ち良いですよね。サウナ後の水風呂は、ただ気持ち良いだけでなく、体の血流を良くする上でも効果的です。

サウナに入ると、熱さによって皮膚の血管は徐々に拡張していきます。血管が広がったところで冷たい水風呂に入ると、血管は急に収縮します。

水風呂を出ると外気との気温差によって血管は再び広がり、反動によって血流が良くなって体がポカポカとしてきます。

サウナと合わせて水風呂にも入ることで、より血液を全身まで行き渡らせやすくなり、血行不良から発生する肩こりなどの痛みを改善しやすくなります。

これはサウナだけでなく熱いお風呂と水風呂に交互に入った際にも起こる現象で、自律神経を整えたり交感神経を刺激したりして、体調を整えるのにも効果的だと言われています。

こんな痛みには注意！サウナNG例

サウナは、血行不良による肩こりなどの痛みには効果的だと言われています。

一方、痛みによってはサウナが逆効果となってしまう場合も。痛み別のサウナとの付き合い方をチェックしていきましょう。

寝違えやぎっくり腰などの急な痛み

寝ている間に首を寝違えてしまった場合や、ぎっくり腰・ぎっくり背中など急な痛みが発生した場合はサウナに入るのを控えた方が良いでしょう。

急性的な痛みの場合、炎症によって体の神経が圧迫されることで痛みが発生している場合が多く、そのようなケースでは温めるよりもむしろ冷やした方が良いと言われています。

炎症が起きている状態でサウナに入ってしまうと、炎症を悪化させることにもなりやすく、痛みが増してしまうことも考えられるためです。

寝違えやぎっくり腰など急な痛みを感じた場合は、サウナに行って治そうとするのではなく、医療機関を受診して医師の判断を仰ぎましょう。

ヘルニアや坐骨神経痛の痛み

腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などで腰が痛い場合も注意が必要です。

腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛の場合は、冷やすと痛みが悪化する傾向があるため、サウナで温めた方が良いのでは？と考える方もいますが、一概にそうとは言えません。

ヘルニアや坐骨神経痛の場合も、腰の骨や軟骨が変形することで神経を圧迫して炎症が発生している場合が多いため、サウナのように自分の体温以上の温度で体を温めると、症状が悪化して痛みが増すことがあります。

寝違えやぎっくり腰の場合と同様、温め過ぎには注意しましょう。

内臓疾患による肩こりの痛み

内臓疾患を原因とする肩こりの場合もサウナは適していないことがあります。

心臓疾患や高血圧を患っている場合、肩こりが発生することがあります。サウナや水風呂は心臓や血圧に大きな負担がかかるため、このような内臓疾患をお持ちの方にとっては危険です。

高血圧の方や心筋梗塞、狭心症等の心臓疾患を持っている方は、サウナを控えるか、医師に相談しましょう。

まとめ

今回は、肩こりやぎっくり腰などの体の痛みとサウナとの関係について解説しました。

サウナは体の血流を良くする効果があるため、血行不良による肩こりなどには効果的です。

一方、炎症が発生して痛みが生じている場合や、内臓疾患等を原因とする体の痛みがある場合は、サウナが逆効果となってしまうケースがあります。

体の健康のためにサウナに入ったのに、痛みが悪化してしまった…などとならないよう、いつもと違う痛みを感じた場合は、サウナを控えるかかかりつけの医師にサウナに入っても良いか相談しましょう。

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