「サウナに入る前後では必ず水分補給を!」
「サウナは”脱水症状”に注意!」
そんな張り紙を見たり、注意喚起のフレーズを耳にしたりしませんか?
実はこれ、サウナでかく汗の量に関係しているんです。
サウナに入ると実際どのくらいの汗をかくのでしょうか?
サウナでかく汗の量は1回300〜400ml!
日本サウナスパ協会によると、
1回のサウナ浴で出る汗の量は約300~400ミリリットル(※)
(引用元:「なぜサウナは健康によいのか」日本サウナスパ協会)
と言われています。
数字だけ見てのあまりピンとこないですよね。
そこで計量カップで計ってみた400mlがこちらです!
結構な量だな〜と感じたのは、わたしだけではないはず!笑
手に持ってみると、結構な水分の重さを感じます。
もちろん汗の量は個人差がありますが、1回のサウナでここまで体内から水分が出ていたとは正直驚きです。
また、「サウナは3セットが基本」という言葉があるほど、何度かサウナ・水風呂・休憩をくりかえします。
1回のサウナで300mlの汗をかいたとすれば、3セットで900ml。
約1000ml(1ℓ)の汗をかいている計算です。
「サウナの後は水分補給!」と強く言われる理由がよくわかりますよね。
(※)1回のサウナ浴=8分~12分(サウナスパ協会が発表する「サウナの基本的な入り方」より)
他の運動はどのくらい汗をかく?
「サウナでかく汗の量はわかったけど、それって他に比べると多いの?少ないの?」
そう感じる方は多いのではないでしょうか。
そこで、他の運動や生活の中で排出される「汗の量」を調べてみました。
・入浴 400ml(43度/7~10分)
・睡眠 500ml(29度/8h)
・通勤 200ml(27度/1h)
・ウォーキング 250ml(27度/1h)
・フルマラソン 3000ml(参考:「“シーン別”汗をかく量は?」ポカリスエット)
(参考:「汗によって失うものは、大きい。」Gazelle)
ですが…この場合43度の湯船に入浴10分ほど浸かる必要があります。…結構大変に感じませんか。
そもそも汗をかくって何がいいの?
サウナスパ協会によると、1回のサウナ浴で十分な汗のもたらす健康・美容効果が期待できるそうです!
1回のサウナ浴で出る汗の量は約300~400ミリリットルですから、汗のもたらす健康・美容効果が十分に得られます。
サウナで汗をかくことで、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。
①肌を綺麗にする
サウナに岩盤浴、ホットヨガ…「汗をかくこと=美容にいい」と考えるのは普通のこと。
汗が肌の表面や毛穴の汚れを洗い流してくれるので、肌がきれいになると言われています。
また、汗をかくこと=体を温める=血流が良くなると、新陳代謝が活発になります!
新陳代謝が良くなる=古いものが新しいものに変わることなので、肌をきれいにする効果が期待できるわけです!
②体内の老廃物を排除
過剰な塩分や有害な重金属など、体に溜まった老廃物を排出するのも、汗の役割!
汗をかくと「デトックス」になると言われるのは、それが理由です。
③体温を調整する
汗には体温を調整する役割もあります。
運動で体温が上がった体を、クールダウンするために汗が噴き出します。
現代人は、夏は冷房・冬場は暖房と外部の温度に甘やかされています。
夏バテや熱中症、季節の変わり目に風邪をひく…などの症状は、体内の体温調整機能が鈍っているから。
サウナに入り、暑い・寒いを繰り返すことで、強制的に「体本来の機能を呼び覚ます効果」が期待できると言われています。
サウナに入っても汗が出ない人は要注意!
久々のサウナで「汗、全然出ないなぁ」という経験ありませんか?
もしかするとそれ、原因はこの3つかもしれません!
②体温調整の機能が衰えている
③筋肉量が低下し体温が上がりづらい
まずはしっかり水分をとることが大切。
サウナ前後で十分な水分補給を。
そして体温調整機能が衰えているのは、日頃冷房や暖房の中で生活することが多いから。
自分で体温を調整せずとも快適な温度の中で生活しているので、体温調整機能が鈍っているのです。
サウナと水風呂で熱い・寒いをくりかえし、体温調整機能のスイッチを強制的にオンするといいですよ!
サウナが熱すぎる場合は、銭湯での温冷交代浴もおすすめです。
そして最後に、筋肉。
筋肉量と汗は密接な関係にあります。
筋肉のエネルギー消費量が足りないと、汗は出てきません。
日常生活から体を動かすことを意識し、筋肉量が上がると代謝もアップします。
代謝が上がると自然と汗が出るようになるはず!
汗をかくことは、
②体内の老廃物を排除
③体温を調整する
サウナで体内からかなりの水分が失われる!
「サウナは水分補給が大切」
頭ではわかっているのに、サウナの心地よさに夢中になってしまうと、水分補給をおざなりにしてしまう方もいるはず。
(わたしも稀にあります)
サウナに入れば体内の水分が多く失われ、汗となり、体外へ排出されます。
自分の感覚以上に水分が失われているんです。
何度も繰り返しますが、サウナに入る際はしっかり水分補給を!
そして、サウナで気持ちよく汗をかいていきましょう!
(参考元:『サウナスパ・健康アドバイザー公式テキスト 知っておきたいサウナスパの健康知識』,公益社団法人日本サウナスパ協会発行,2014年3月,18-19ページ)