お風呂上がりに体が冷えてしまったり、寒気を感じたりすることを「湯冷め(ゆざめ)」といいます。
家庭でのお風呂や銭湯、温泉はもちろん、サウナに入った後も湯冷めしてしまうことがあります。
今回の記事では、サウナと湯冷めとの関係や、サウナに入った後に湯冷めしないための対策法を紹介します。
そもそも「湯冷め」とは
湯冷めの原因は、体温が変化することによる血管の収縮・拡張といわれています。体内の血管は、体温が上がると拡張し、下がると収縮します。
サウナ室内や湯船は高温なので血管が拡張しやすく、サウナやお風呂を出た後は血管がしばらく広がったままの状態になっています。暑い環境下では、体が平熱を維持しようと血管を広げて血液を大量に流し、体の表面を冷やそうとするためです。
この状態のまますぐにサウナ・お風呂を出ると、外気温が下がっているにも関わらず、体は体温を下げようとし続けてしまうため、必要以上に体温が下がりすぎて湯冷めを引き起こしてしまうのです。
また、サウナで発汗することも湯冷めの原因の一つです。発汗すると、汗が蒸発する際に熱を奪う気化熱の仕組みで体温が下がります。
サウナ室内やお風呂で汗をかくのは問題ありませんが、サウナを出た後や外気浴中にも汗をかいたままだと、湯冷めにつながる可能性があります。
湯冷めしやすいシチュエーション
以下のようなシチュエーションでは、湯冷めしやすくなるため注意しましょう。
- 汗をかいたまま服を着る
- 髪の毛をよく乾かさずにいる
- 薄着で帰宅する
- サウナ後水風呂に入らない
汗をかいたまま服を着る
汗をかいたまま服を着てしまうと、体が外気に晒された際に体温が下がりやすくなってしまいます。
サウナを出た後は血管が緩んで体温が下がりやすいため、水分が体に残っているとさらに気化熱によって温度が下がってしまいます。
特に、冬場は外気がかなり低いため、汗をかいたまま外に出ると一気に体温が下がってしまう可能性があります。
髪の毛をよく乾かさずにいる
また、髪の毛をしっかりと乾かさないのも湯冷めの原因です。
髪の毛に水分が残っていると、その水分が蒸発する際に体から体温が奪われやすくなってしまいます。
サウナを出た後、髪の毛を乾かすのを面倒に感じる人もいるかもしれませんが、水分が残らないようにしっかりと乾かすことをおすすめします。
薄着で帰宅する
サウナやお風呂に入った後は、体がポカポカしているため、来た時よりも薄着で帰るという方がいるかもしれませんが、これも湯冷めの原因となります。
サウナから出た直後は確かに体がポカポカしていて、なるべく厚着をしたくないと感じるかもしれません。
しかし、涼しいところにいるとすぐに体温は下がり始め、あっという間に寒さを感じ始めます。
特に、サウナから自宅まで距離がある場合は、帰っている間に体が冷えてしまって湯冷めにつながるということもあるため気をつけましょう。
サウナ後水風呂に入らない
サウナに入った後、水風呂に入らないのも湯冷めにつながる場合があります。
水風呂に入る方が体が冷えそうと思うかもしれませんが、実はサウナ後に水風呂に入ることで、体の表面の血管を収縮させて体温を保ちやすくなる効果があるのです。
水風呂に入った後、外気浴をしていると体内がポカポカしているように感じることがあります。しっかりと芯まで温まった体の表面の血管が水風呂で締まることで、逆に体温が奪われにくくなります。
そのため、水風呂に入らずに血管が拡張したままサウナを出ると、体温が一気に下がり湯冷めしやすくなります。
湯冷めしないためのポイント・対策
サウナに入った後、湯冷めしないためのポイントは以下の3つです。
- 脱衣所でしっかりと体・髪の毛を乾かす
- 水風呂に長時間入りすぎない
- 温かい飲み物・常温の飲み物を飲む
脱衣所でしっかりと体・髪の毛を乾かす
まずは、服を着る前にしっかりと体と髪の毛を乾かしましょう。
水分が残っていると、蒸発する際の気化熱で体が冷えやすくなります。体の水分を拭き取った上で、汗がひいてから服を着るようにしましょう。
また、サウナを出た後は極端な厚着・薄着を避けるのもポイントです。薄着ではせっかく温まった体が冷えやすくなりますし、厚着すぎるとせっかくひいた汗をまたかいてしまいます。
サウナの行き帰りの服装に気をつけるのは、湯冷めを防ぐポイントの一つです。
水風呂に長時間入りすぎない
先程、水風呂に入らないのは湯冷めの原因になるとお伝えしましたが、水風呂に長時間入りすぎるのもよくありません。
サウナのあとの水風呂はとても気持ち良いものですが、体の内部が冷えてしまう前に水風呂を出るように気をつけましょう。
温かい飲み物・常温の飲み物を飲む
サウナに入った後は、どうしても冷たい飲み物を飲みたくなりますよね。
ただし、冷たい飲み物は体を冷やしてしまうため、湯冷めしやすくなってしまいます。湯冷めを避けたい人は、なるべく温かい飲み物か、常温の飲み物を飲むようにしましょう。
まとめ
今回は、サウナと湯冷めの原因について紹介しました。
徐々に暖かくなってきたので、サウナに入った後はつい薄着で過ごしてしまうという方も多いのでは。
サウナに気持ちよく入れるよう、湯冷めには気をつけながら楽しみましょう。
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